デジタルイラストを描く上で必要になるペイントソフトですが、無料のものから有料のものまで種類が多数存在しています。
最初の内はどのソフトを使えばいいか分からないという方も多いのではないでしょうか?
どのようなソフトがあるかの紹介をするのもいいですが、今回はもっと大まかに有料ソフトと無料ソフトで何が違うのかに焦点を当て筆者がよく使うソフトについても触れていこうと思います。
無料ソフトと有料ソフトの違いは?

まず始めに有料と無料の違いとは何かについて触れてみましょう。
機能的な違いとしてはツールの量に差がある場合が多いです。
また、有料無料に限らずそのソフトだから出来ることというのも存在します。

ソフト毎に似てる機能もあれば、そのソフトにしかない機能もあるのね
例えば有名なPhotoshopにあるパスと呼ばれる機能は、綺麗な線を引く時に重宝するため線画を描くことが多い人ほどあれば便利なものになります。
Photoshopは高価なソフトなので本腰を入れて描き始める人にはオススメ出来るソフトです。
他のソフトで出来ることはPhotoshopがあれば大抵一通りこなせるでしょう。
Photoshopに出来ることが他のソフトで代用出来るかと言われたら正直難しいので値段を気にしないのであれば最初からこのソフト1本に絞ってもいいです。
そこまで機能性を重視しないという方は無料ソフトを使うことをオススメします。
機能面では確かに劣りますが、それでも最近の無料ソフトには十分な機能を揃えているものがちらほらあったりします。
そちらを使うだけでもクオリティを下げるような結果にはならないです。
描き味、色合い、ブラシ性能にブレ幅があるのはどのソフトも一緒なので最終的には自分に合ったソフトを選びましょう。
初心者はどっちから始めるべき?

無料と有料には機能的な違いがありますが、初心者の方がどちらを選んだ方がいいのかはその当人によります。
上で述べたように最初から本気で絵に取り組みたい気持ちがあるのならPhotoshop一択で始める方が良いでしょう。
Photoshopを勧めるのには機能的な有利性の他に就業面で役に立つという理由があります。
絵に限った話ではなくPhotoshopの操作に慣れている人は多くの場面で重宝されるため、就職や転職の際に使えるスキルとして経歴に残せます。

Photoshopは絵を描くためだけのものじゃないので、一般企業でもよく使われてる事を考えると役に立つときは意外と多いかもしれませんね
ネックなのはやはり価格ですが、学生の方であれば額割があるので買ってしまってもいいかと思います。
学生でない方でも、安くPhotoshopを使いたいという方はコチラのAdobeマスター講座を使うと普通に買うよりもお得にPhotoshopを使うことが出来ますので気になる方は是非活用ください。

また最近ではPhotoshopを使ったAIによるレタッチ性能が他のソフトでは出来ないレベルの表現を可能にしているのもあり、今まで以上に需要も高まってきています。
性能が良くなるにつれて、元々の値段から更に高くなる可能性も考えられるので購買意欲がある方は是非使用してみてください。
有料ソフトと言えばPhotoshopは第1候補に上がりますが値段を下げるなら性能的には若干劣るものの十分に使えるソフトも存在します。
こちらもいくつかありますが、CLIP STUDIO PAINTと呼ばれるソフト名を聞いた事もある人は多いのではないでしょうか?
Photoshopのような桁外れの性能を求めないのであればCLIP STUDIO PAINTでも絵を描く分には十分に事足りるソフトです。
筆者もアニメーターをやっていた頃はこのソフトを使って版権絵を描いていました。
Photoshop程の加工能力を求めてない方や、とりあえず絵を描き始めたい方、値段を抑えめで考えてる方にはこちらのソフトをオススメします。
また、使用中面白いと感じた機能は3Dのデッサン人形を画面上に配置し人形のポーズも自分好みに変えられる機能でしょうか。
デッサン人形をわざわざ使用せずに済むのと3Dモデルをレイヤーとして置いておけるので最悪そのままトレースすることも可能です。
プロの現場でも使われており、かつ比較的安価なソフトのため手を出しやすいのもやはり評価できる点です。

クリップスタジオは完全に絵を描くためだけに特化したソフトだから、Photoshopは機能が多くて使いにくいって人にもオススメよ
作業効率を高めたい方やポーズの補助が欲しい方、安価でスキルを身につけたい方にはCLIP STUDIO PAINT PROもオススメします。

お金は出来るだけ掛けたくないけど、そこそこのソフトで絵は描きたいという方は無料ソフトを使ってみましょう。
無料ソフトでオススメできるソフトにはGIMPとkritaというソフトがあります。
GIMPは無料ソフトの中で最も有名なソフトと言っても過言ではないくらいに有名なソフトになります。
Photoshopを基準にしたプラグインなども存在しており、機能性で劣るものの代換えとして無料で使える点は評価され続ける理由でしょう。

kritaは無料ソフトの中では知名度の低さが目立つソフトですが、正直なところ筆者的にはGIMPよりも使い勝手は良いと思います。
ツール単位で他のソフトに見られない癖があるため、慣れるまでは時間がかかるのを我慢出来るならば、GIMPとは別の魅力を発揮してくれるソフトとなり得るでしょう。
kritaは元々Photoshopをベースに開発されていたのもあってPhotoshopのPSDファイルに対応していたり、他のソフトと比べて色彩管理機能が優秀なため無料ソフトの中ではマイナーながらトップクラスの性能を誇ります。

ペイントソフトはリアルタイムで情報を処理するのもあって重い事が欠点として挙げられますが、kritaはその中でも特に重い部類に入ります。
そこの欠点を補えるPCであるならば無料ソフトはkritaを使用することをオススメします。
有料だから描けるとは限らない?
昔の話ですが、無料ソフトだから性能が足りずに描けないと思っていた時期が個人的にありました。
同じ様な考えを持ってる方ももしかしたらいるかもしれませんが、実際問題そうではありませんでした。
筆者が現段階で使っているソフトは先程紹介したkrita一本だったりします。

私や質問嬢のアイコンもkritaで描かれてますよ

ていうか、このブログの大半の絵はkritaで描かれてるわね
元々はPhotoshopの兼価版を使用していたのですが、安価でもっといいソフトがないかと探していたところこのkritaというソフトに辿り着きました。
CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopのような有料ソフトには及ばずとも十分な性能を持っているので無料ソフトだから描けないということにはならないかと思います。
ソフトによって上手い絵が描けるようになるのだとしたらそれは有料ソフトを使うことによるモチベーションの違いが大きいでしょう。
PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTを使っても基礎画力が低ければ理想の絵が描けないは当然のことです。
実際の経験談になりますが、絵を描き始めた当時ソフトとペンタブレットを買ったものの操作すらままならなかったためまずアナログの模写をひたすらこなすという練習にシフトしたことがあります。
買ってから2ヶ月近く基礎画力を高めるためにシャーペンや鉛筆を握ってました。
その当時どのような模写練習をしたのか気になる方はこちらの記事も読んでみてください。
まとめ
今回は無料ソフトと有料ソフトの違いについて書かせてもらいました。
互いに一長一短ありますが、大事なのは結局のところ自分の画力です。
ソフトの性能だけを重視して選ぶこともたしかに重要です。
PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTは企業案件や就職転職にも役立ちますので最初から購入してしまうのも決して悪くは無いでしょう。
ただ、無料ソフトだからと言って描けないということでもありません。
kritaやgimpのように優秀なソフトも存在します。
どちらともに長所と短所があることをしっかり理解しておけるのが1番ベストでしょう。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。