皆様、頭身という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
絵を学んでいく過程で割と早い段階に現れるワードでキャラクターを理想の身長で描きたいときに重宝するものだったりします。
経験的に直接的な画力の向上よりかは、キャラクターのバランスを確認する意味合いで使うことが多くなるものでしょう。
今回はそんな頭身についてのアレコレを書いていこうと思います。
頭身ってそもそも何?
キャラクターの身長をおおよその大きさで現すために頭何個分かで測るとき、頭身という言葉が使われます。
頭八つ分の大きさで描かれたキャラクターは八頭身、六つ分は六頭身というように頭から足までの範囲で頭が何個入るかを見てそのキャラが何頭身なのかの判断をしていきます。

とは言っても毎回キャラクターの頭身を測っていては作業も捗らないでしょうし、頭身を測りずらい角度からの絵も当然ありますので、キャラクター設定画のような正面絵で活躍することが多くなるはずです。
遠近法の理解を深めると角度によって測りずらい場所の頭身も測れるようになりますが、まずは基本を学びましょう。
遠近法を同時に学びたい方はこちらもご覧下さい。
頭身で異なるキャラの印象
頭身は何頭身の大きさかで与える印象も変わるのですが、しっかりと把握しておかないと自分が描こうとする世界観にそぐわないものが出来上がってしまいます。
何頭身がどんなジャンルに適しているのかは何となく日常的に観ることがあるアニメを思い浮かべてもらえればわかりやすいでしょう。
例えばサザエさんに出てくるキャラクターの頭身は2から4頭身辺りで統一されています。
頭身が小さいと幼さやデフォルメを表現出来る辺りから大人キャラであってもリアル差を出し過ぎずに万人受けを狙ったデザインになっていると思われます。

逆にリアルタッチの世界観であれば八頭身で
現実的な表現をする方がベストでしょう
例外的に1頭身というものがありますが、1頭身というのは詰まるところ顔だけです。
顔だけで動き回るキャラクターは1頭身になりますが、キャラクターとして確立させるのは少々厄介かもしれませんね。

顔だけの大きさで動き回るキャラクターって何がいるかしら?
1頭身のキャラクターとして有名なものとしては星のカービィが上げられるでしょう。
頭身とはそのキャラクターの頭の大きさで測るものなので小動物とカービィを並べて、同じ大きさであっても同じ頭身とは限らないので注意しましょう。
同じ頭身になってしまうのを直したい
キャラクターを描いていると毎回同じサイズのキャラクターが出来上がってしまう経験はないでしょうか?
リアルなキャラクターを描きたいのにどうしてもデフォルメされたような頭身にしかならないのは、手癖で描いてる人に起こりがちな現象です。
絵柄やサイズはあえて大きくズラしたり伸ばしたりと無意識的に手癖で描いている状態を脱しなければ結果として出来上がるものがいつもとあまり変わらないことになりがちです。
ラフの段階から頭肩腰足のアタリをとっておき、そのサイズに合わせることである程度頭身については回避することが容易になります。

8頭身や6頭身のような比較的リアルサイズのキャラクターよりも3頭身や2頭身のようなサイズでデフォルメおよび幼児体型のものを描くときの方がバランスは崩れやすい気がしますが、頭身を意識して描くというスタイルは描きづらい体型程重宝するので覚えておくと役に立ちます。
手癖で描くよりも目的のサイズを明確に描けるようになりますので、いつもの工程に頭身を測る1手間を加えるのがオススメです。
まとめ
皆様頭身についてはなんとなく理解出来ましたでしょうか?
直接的な画力向上よりかは画力の安定をさせるための知識になりますが、やはりしっかりと測れば目的のサイズには近づけることができます。
サイズを操れる画力が身につくとその分だけ多様なキャラクターを描く力が身につくでしょう。
自分の今までやってきた工程に1手間増やすのもめんどくさいとは思いますが、始めの内はしっかりと自分の思うサイズになるまで測りながら描くのも全然問題はないです。
むしろ変な手癖がつく方があとからの矯正に手こずりますので早い内から是非取り組んで見てください。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。