絵を仕事にしたいと考えたときどのような方法が思いつくでしょうか?
絵やイラストの専門学校や美大に行くという選択肢が思い浮かぶ方が比較的多いでしょう。
もちろん独学で学ぶという方法もあります。
絵が上手くなることだけを考えた場合は独学で学ぶ過程は自ずと必要になるので、それ自体は間違った考えではないです。
ただ、絵やイラストを仕事にしようと考えた場合は然るべきところに一定の期間属した方がやはり有利に事が運びます。
そこで今回は、絵を仕事にするために属してた方が有利な場所として専門学校と美大に焦点を当てました。
どちらを目指すのが仕事にする上で最善なのかをそれぞれの有利な点不利な点に注目しつつ解説していきます。
専門学校と美大の入学までの違い

何が違うのかと言われれば、まず入学までの入口から違います。
専門学校も美大も芸術に関する知識を蓄えるという点で方向性は同じですが、入学の難しさで比較すると圧倒的に美大の方が難しいです。
美大に入るには予備校に通うのが一般的です。
予備校と言っても美大受験に特化した予備校でデッサン課題を中心とした勉強をする事になります。
美大と言っても大学であるため、普通科目の試験もあります。
美術科目と普通科目の試験を乗り越える事でようやく入学です。

美大は入るまでが大変なイメージね
では、専門学校はどうでしょうか?
専門学校に関しては簡潔に述べるとお金を払えば入れます。
お金を払えば入れるという構造は、本当に最初から何も分からないレベルからでも絵を学びたいという人。
美大には行けなかったけどそれでも絵を学びたいと言う人。
年齢的に大学よりも専門学校の方が合ってると考える人等、様々な人達に対応した受け入れ口になっています。

専門はハードルが低いため良くも悪くも完全に初心者の人でも入学しやすくなってるところが多いです
お金を払えば入れると言われれば印象は良くないですが、上記のような人達にとっては重宝する機関であるのは間違いないでしょう。
専門学校と美大の利点と欠点

どちらの機関も芸術の知識に関するものとして方向性は一緒ですが、主には授業内容や金銭面に関して互いに利点と欠点があります。
美大の利点ですが、油絵やデッサン、造形から日本画洋画等の絵の根本的な部分を学びやすい環境が整っているということです。
逆に欠点としては、現代風なラノベ系のイラストを授業として学ぶことにはあまり特化していないと思われます。

イラスト的な授業よりも、造形やデッサン的な授業が多くなりがちです。
もちろん現代風なイラストの根底には現物をモチーフにデフォルメされたものが多いので、美大で身につけるデッサン力は大いに役立ちます。
ただし、絵というのはそれまで描いてきた絵柄に影響を受けます。
リアル調なものは描けるけど現代風なイラストを描くのは苦手という美大生がいるのも現実です。

美大生だからといって必ずしもイラストに特化してるわけではないのね
そういう意味で考えると自分が目指すものは美大なのか専門なのか選びやすくなるかと思います。
ただ、美大は大学なので世間的な評価は専門学校よりも高いです。
絵も学びながら世間的にも評価を得やすいという点では圧倒的に美大が有利となります。

途中で他の仕事に繋げやすいのは専門よりも大学なのはしっかり頭に入れておきましょう
専門学校の利点としては、上記したように入学までのハードルが低いことに加え、ゲームやアニメ業界関係者に接触しやすい、もしくは講師が業界関係者というところでしょう。
美大の講師にはそのような業界関係者よりも、個々にその道を極めたような絵の師範に値する人達が多いと思われます。
専門学校の講師となるとそのような1個に特化した人よりかは、実際に現場で働いた事のある人が直接必要な知識を教えてくれるので最短距離で業界への挑戦が可能です。
講師にもよりますが、美大出身でなお現場で働いた事のある人が相手をしてくれる場合もあります。
逆に欠点としては、芸術的な学びは美大よりも弱いということ。
世間的評価は企業にもよりますが大学卒よりも低くなること。
専門学校に入ったからと言って上手くなることが保証されているわけではないこと等が上げられます。
3つ目の入ったからと言って上手くなる保証がないというのは、完全に初心者の人がただ授業を受けてるだけじゃそんなに上手くはならないということです。

絵は習うより慣れることの方が重要だから、上手くなるには授業外でも描き続けることが大事になってくるわね
専門学校に入る人は絵が上手い人から下手な人まで様々です。
厳しいですが、専門学校というのは元々上手い人がさらに上手くなるために入学するのが1番ベストな選択でしょう。
全く描けない状態で入っても中々上達せず、理想と現実のギャップにやられて途中退学する人も多いです。
もちろん、全くの初心者から授業外も練習を続けて大手に就職する人も多くいます。
ただ、それと同じくらいに辞めていく人も多いのが専門学校です。
入学のハードルが低いということは入るのも簡単で辞めるのも簡単という一面を持っています。
ここまで読んで、絶対に上手くなってやるんだと言う覚悟がある人には是非オススメしたい機関ですが、入学を決める前に資料を学校から取り寄せるのを忘れないようにしましょう。
当ブログでも紹介している学校がありますので、気になる方は取り寄せてみてください。
資料請求はコチラから
また金銭面については専門学校と美大で比べた時にどちらも同程度の金額が発生することは確認しておきましょう。
一般的には大学の方が安く見えがちですが、専門学校の方が安く済む場合もありますのでお金との相談は必要になってくるでしょう。
専門学校と美大どちらを選ぶべき?
ここまで専門学校と美大のそれぞれの利点欠点を紹介してきましたが、まだどちらを選ぶべきか迷っている方で、ある程度の画力があるのなら美大を選んだ方がいいかと筆者は思います。
理由としては絵云々よりも、やはり世間的な評価をいつか気にする時がくるかもしれないからです。
例えば途中で絵以外の仕事をしたくなった時に最終学歴が専門学校であると後悔するかもしれません。
最近では学力よりも技術があることの方が評価に繋がるかもしれませんが、学歴はあるに越したことはありません。
もし既に何らかの大学を卒業していて専門学校に行きたいという方ならば挑戦するのもありかと思います。
もちろん社会人から1度専門学校に専念するという手もありだと思います。
ただ、高校卒業からいきなり専門学校に行こうと言うのはこの先辛くても途中で辞めない強い覚悟がある人だけにしておきましょう。
当ブログからは美大の紹介はしておりませんが、専門学校の資料は取り寄せることが出来ますので、ここまで読んやっぱり気になるという方は是非下のリンクから活用してみてください。
資料請求はコチラ
まとめ
今回は専門学校と美大についての違いに焦点を当てて紹介させて頂きました。
前回も専門学校については書いたのですが、今回はより詳しく美大との比較をしての記事となりました。
学校選びは重要ですが最終的には自分の悔いが残らない選択をするのが1番です。
美大よりも専門学校に行きたかったという人もいるかもしれませんし、専門学校よりも美大に行きたかったと言う人もいるかもしれません。
入らなければ分からないことも沢山ありますが入る前に事前知識として学んでおく事は今の時代では可能です。
今回の記事を判断基準の1つとして役に立ててみてください。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。