イラスト関係の専門学校を選ぶ基準として気になるのは学校ごとの授業内容ではないでしょうか?
自分のやりたいことをやれる環境なのかを予め把握しておくことで、入学してから想像してた内容と違ったと思うことも少なくできます。
ただ、絵を描くのも勉強の1種なので、自分の学びたくないことや必要があるのかも分からないことをある程度はやらなきゃなりません。
入る前にどのような授業があるのかを最低限知っておくのがベストです。
今回は絵やイラストの専門学校で学ぶことになる授業の詳細を実体験を元に明確にしていきます。
イラスト系専門学校の授業内容とは?
基本的には描く事を中心に授業が進みます。
描く授業にも種類がある
描くといってもアナログからデジタルまで画法にも種類があり、専門学校によっては造形や彫刻を実際にしてみて直接質感を感じ取ることで感性を鍛える授業を行う場合もあります。
その中でも多くの絵やイラストの専門学校において、授業に組み込まれているジャンルをいくつかピックアップしましたので順に見ていきましょう。
2DCG(イラスト)
絵やイラストの専門学校においてはココが最終的に上手くなる事を目標として取り組む人が多くなります。
CGと聞いて全くの初心者の方が最初に思い浮かべるものはゲーム画面のような3Dの世界ではないでしょうか?
表記的には2DCGといい、平面の画像の事を指します。
平面画像に対する理解を深め、最終的には自分でイラストを描けるような技術を習得する授業と言えるでしょう。

CGって表記に惑わされて受けたい授業を逃すのはもったいないから覚えておかないとね
3DCG(モデリング、アニメーション)
一般的にCGと聞いて最初に思い浮かべるであろうゲームの3D空間や3Dキャラクターを作ったり動かしたりする事に対する理解を深める授業です。
キャラクターを作る人とキャラクターを動かす人とでは同じ3Dでも鍛える技術が違ってきますので、ゲーム会社によってはモデリングとアニメーションは分業化される事も多々あります。
大体の専門学校の授業ではモデリングとアニメーションのどちらもやる事になると思いますが、授業が終わった後どちらを重点的に伸ばすかはその個人によって違います。
もちろん、どちらも満遍なく出来るに越したことはありません。
専門学校の期間内では得意だと思う方を伸ばしていくことで技術を特化させることに努めましょう。
専門学校の期間内で両方に力を注ぐと中途半端な技術が身について器用貧乏になってしまうので注意が必要です。

専門学校の期間だけじゃどっちも完璧にするのは難しいですが、重点的に伸ばすことで現場で戦力になれる可能性は十分にあります。
デッサン(アナログ画)
名前だけは聞いた事あるけど実際に何をするのか分からないという人が多いのはデッサン授業の特徴です。
専門学校へ入って最初に手本作品を見た時は、入学段階で未経験の鉛筆だけで描かれたその作品を見て驚くことになる人は多いです。

立体的過ぎてこんなの二年間とかで描けるようになるのかって思っちゃうわよね
デッサンは基本的に写す対象が存在しますが、模写と違い実物を描きとってそこに独自の表現方法を組み込んでいく作業と言えます。
実物を写すことの難易度は模写を遥かに凌駕し、そこに自分なりの表現を加えるため奥が深いです。
また、写すからと言って一朝一夕で描けるようになるわけではありません。
あくまでイラスト系専門学校でデッサンを学ぶのは自分の描くイラストに光の表現や正しい遠近感覚と言った説得力を持たせるためだということを覚えておきましょう。

デッサンだけ出来てもだめですけど、デッサンが出来ることで表現力が上がるのは間違いないですね
クロッキー(速写)
クロッキーは対象の形を数十秒から数分で描き出す練習です。
デッサンのように実物を描きとることに関しては同じですが、1枚に掛ける時間に大きな違いがあります。
何枚も素早く連続して描くことで手に頭に描き方を無理やり覚えさせる感覚に近いかもしれません。
正直クロッキーは短い時間で描かなければならないため描き直す余裕もなく、精神的にもかなり疲れますが、
現場では、1枚に何時間も掛けているわけにはいかないため早く描ける力があるというのは他の人に比べて大きなアドバンテージになります。
他の学校や他の生徒と差をつけたいならコチラもしっかり取り組むべき授業です。

大量に質のいい作品を描く力が欲しいならクロッキーは大事よね、疲れるけど…
パース(遠近法)
平面の画面に説得力のある絵を描くためには遠近法が重要になります。
パースは覚える事が多く、絵を描いている気にもなりづらいです。
初心者の方にとってはやる意味があるのかも分からない授業になるでしょう。
この遠近法の役割をちゃんと理解出来るのは卒業後、現場に入ってからかもしれない程度には理解するのが難しいです。

遠近法はイラスト制作の要と言える技術ですね
迫力、説得力、躍動感、臨場感のどれを出すにしても遠近法が絡んできます
他にも課外授業や、修了制作、卒業制作等あるところもありますが、基本的に絵やイラストの専門学校であれば上記の授業が比較的共通で取り入れられている授業になります。
イラスト系専門学校の講師はどんな人?
講師には元々その手の業界で働いていた人が多くいます。
教員免許は持っていない人が多い
大学や高校のように教員免許を持って授業をしている人は稀で、業界からの転職者や兼業で来ている講師もいるため現場の事や現場で必要なスキルを教えてくれます。
面接やポートフォリオにも細かな指摘をしてくれるため、入学から就職するまでの過程において専門学校は有利です。

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イラスト系専門学校による違いはあるの?
結論から言うと、専門学校による違いは確かにあります。
主な違いは授業内容やカリキュラム
上記したように基本的な授業も場所によってはその配分が違ったり、そもそもその授業事態がなかったりします。
専門学校によって力を入れている授業の違いがあるので、あるところは殆どの授業がイラストを描くことに時間を費やしていたり、あるところはイラストを描くことよりもデッサンを重点的にやっていたりと様々です。
どの授業も全くやらないということはないですが、専門学校によって違いが出るとしたらそのような授業のどこに力を入れるかという部分になってきます。

現場で何が必要かは人によって色々よね、デッサンが重要とか、模写力が重要とか、オリジナルが重要とか…
機材や画材の違いもあるが…
また、機材や画材にも違いが出ますがいいものを使ったからと言っていい絵が描けるかは別の話になります。

弘法筆を選ばずってやつですね
上手い人は無料ソフトと安いペンタブでも描けてしまうので、どうしてもいいものを使って授業を受けたいという人以外はまず気にする必要はないでしょう。
学校の学費によっても特に機材は使っているものが大きく異なってきます。
詳しい学費が知りたい方についてはコチラの記事でも触れていますので気になる方は合わせて読んでみてください。
まとめ
今回はイラスト系専門学校による違いについての記事となりました。
ここに書いたことは筆者が通った専門学校からみての1例なので実際にはもっと多くの授業があったり、聞いたこともない画材を使ったりとすることもあります。
ただ、大まかに授業としてやる事と言えば上記で紹介したものを頭の片隅に入れておけば問題ないでしょう。
あとは個々の授業に割く時間配分や専門学校の費用等細々とした違いはあれど、上手くなるという方向性に関してはどこに入っても変わりません。
入った学校を間違えたと思っても、入った後上手くなるかならいかは自分次第ということを忘れないようにしましょう。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。