当ブログでも何回か紹介しているペイントソフトkritaですが、他のソフトにはないkrita独自の機能にポップアップパレットと呼ばれるものがあります。
デフォルトでは右クリックをした際に出てくる特殊なポップアップなのですが、このポップアップ一つで拡大縮小、色選択、キャンバスの回転、ブラシ選択等の機能を右クリック一つで呼び出すことが可能です。
大きな使い道としては、自分のよく使うブラシをひとまとめにして瞬時に切り替える操作があげられますが初めてkritaを使う人や慣れていない人にとっては若干設定に戸惑うかもしれません。
kritaでは使いこなせると作業効率の向上に一役買ってくれるので使わない手はないでしょう。
今回は、そんなポップアップパレットのブラシ登録方法とおまけにオススメのブラシセットを紹介していきます。
また、kritaのダウンロードや基本操作がわからないという方は先にこちらの記事を読んでみてください。
kritaの使い方 ポップアップパレットの基本とは
ポップアップパレットでは複数の機能を同時に呼び出すことが可能になっており、ボタンの配置もポップアップ専用の配置になっているためツールボックスやメニューバーとは別で覚える必要があります。
基本的な配置と機能をまずは押さえていきましょう。

上の画像がポップアップパレットと呼ばれるもので、kritaキャンバス上で右クリックをすると呼び出せます。
どこが何の機能を担っているのか番号順に見ていきましょう。
1.選択中の色表記 | 現在選択中の色が表示されています。 二色まで登録が可能で、キーボードのXを押すと切り替えることが可能です。 |
2.キャンバンスの回転 | 円に反って丸ボタンを動かすことが可能です。 動かすと、連動するようにキャンバスが回転します。 |
3.カラーサーク& 色履歴 | ポップアップパレット内でも色選択が可能です。 また、通常表示されているカラーサークルとは異なり、サークル周辺に前に使ってる色が履歴として残ります。 |
4.左右反転 | ボタンを押す事でキャンバスを左右反転します。 メニューバーにも存在しますが、ポップアップパレット内でも反転可能です。 |
5.全画面表示 | キャンバス以外の 表示をオフにし、画面全体にキャンバス表示出来るようにします。 |
6.拡大縮小 | バー操作による拡大縮小率の変更が可能です。 |
7.ブラシセット変更 | ポップアップパレット内のブラシを予め登録してある別のブラシセットに変更します。 |
8.ブラシ設定追加 | 表示されていないブラシ設定覧を開きポップアップパレット内に追加できます。 |
ポップアップパレット外で使用できるツールとは同じ役割でも仕様が若干違うことがあるので、注意が必要です。

他のソフトには無い機能な分、是非使いこなしていきたいところね
また、kritaのポップアップパレットを使用しない基本的なショートカットを確認したい方はコチラの記事もオススメです。
kritaの使い方 ポップアップパレットのブラシ登録方法
ポップアップパレットを使う上で最も使うことになるのは、多くの場合ブラシの切り替えです。
デフォルトで設定されているブラシセットも何種類か登録されていますが、出来る事なら自分がよく使うブラシセットを常時表示させておきたいところです。
オリジナルのブラシセットを登録するには以下の手順で登録しましょう。
まず、登録したいブラシをブラシパネルから右クリックで選択します。

タグに登録を選びます。
すると画像のように既に登録されているブラシセットと、一番下に新しいタグという入力欄が出てくるので、ここに新規登録したいブラシセット名を入力していきます。

今回は分かりやすいようにtesuto1としました。
入力しましたら、エンターを押して完成です。
最初に選んだブラシは新規セットを作った段階で新規セット内に登録されます。
新規セット内にブラシを追加する場合は、追加したいブラシを右クリックしタグに登録を選択すると下記画像のように先程作った新規ブラシセットが追加されていますのでそちらをクリックして追加できます。

ポップアップパレットを開いてブラシセット変更のボタンを押してみましょう。
上の項目の画像でいうと7番のボタンですね。


無事追加されていれば完了です。
kritaの使い方 ブラシセットの消去方法
間違えてブラシセットを作ってしまったり、多く作りすぎて管理が難しい場合は作ったブラシセットを消去することも可能です。
こちらもポップアップパレットから操作は出来ないので注意しましょう。
まず、ブラシ選択パネル内からブラシセットを選択します。

デフォルトではallと表記されているのでクリックしましょう。

開くとプルダウンメニューに先ほど作ったブラシセット(tesuto1)が新しく載っているので選択します。

選択するとブラシパネルが切り替わるので、切り替わったのを確認したらタグボタンを押します。

プルダウンメニューからこのタグを削除を選択して完了です。
まとめ
kritaのポップアップパレットは画面上のどこでも右クリックで開けるのが大きなポイントです。
それほどデカくない画面ではあまり重宝しないかもしれませんが、例えばデカい液タブを使っている人なんかにはその場でまとまった機能を展開できるというのは魅力ではないでしょうか
腕を動かす手間が省けるのは作業効率のupにも貢献します。
液タブでなくても自分のブラシセットをすぐに呼び出せるという点では評価できる機能なので、kritaを使いながら作業効率を上げたい方にはオススメです。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。