
色の使い方っていまいちよく分からないのよね~

反対色と補色を意識するだけで、大きく絵の印象を変えることが出来ますよ
絵を描く上で欠かせない知識に色があるということは少なからず感じている方も多いと思います。
配色の違いをミリ単位で覚える必要性はありませんが、大まかな決まりだけは知っておいて損はありません。
その決まりの中に反対色、補色と呼ばれるものが存在します。
これらを始めのうちから覚えておくことで、気味の悪い配色を防ぐ手助けとなる場合が多いです。
今回の記事でなんとはなくとも理解してしまいましょう。
似てるようで違う反対色と補色とは何か?
各色にはその色の真反対、もしくは反対に近い色が存在します。
色における反対という言葉の意味はお互いの色を最も強調し合う色という意味です。

そしてある色に対して真反対となる色は補色と呼ばれ、お互いを最も強調し合う色になります。
これに対して真反対でないながらもある程度お互いの色を強調する色のことを反対色と呼びます。

赤の反対は緑、青の反対は黄色というように、案外街中にこの色の原理は多く使われていますよ
色に対して完全に反対でないものは全て反対色の範囲となるので、全ての色において完璧な補色を探し出すのは少々困難かもしれません。
反対色と補色の使い道は絵のどこになる?
強調させたい部分に反対の色を使うことで人の目線を誘導しやすくなります。
キャラクターであればシンボルとなるパーツを反対色や補色のような強調し合う色で塗ってみるのも面白いでしょう。
日常的に使われている物であれば、信号機の赤と緑や白色の紙に黒で字を書くだけでも反対色補色の関係となっていたりするので、背景を描く際に意識してみてほしいです。

ハイコントラストを基調にした絵柄を求めている人には反対色補色の組み合わせは有効かもしれません。
また直接的に反対色補色を組み合わせるだけでなく、最終的な仕上げとして画面全体にエアブラシやグラデーションを施すことでも見栄えは大きく変わります。
手前と奥で奥のものを強調させたい時なども反対色や補色で際立たてしまうのもアリでしょう。
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反対色と補色の意識し過ぎに気を付けよう
反対色と補色はお互いを強調する色のため多様すれば目立つ絵にはなりますが、同時に目的の分からない絵になる場合もあります。
絵は目立たせる部分と色を落として強調しないようにする部分を組み合わせて見栄えを良くするのが理想です。
むやみやたらにハイコントラストで反対色や補色を作り出すのは、そういう絵柄を目指していない限りは止めておくのが無難でしょう。

ワンポイントで強調させるからこそ目立つってもんよね
色は組み合わせ次第で人の視覚に不快感を与えることも可能です。
反対色補色の関係で不快になる色を作り出すのを目的とするならば、予め描く対象も不快な印象を与えるために生み出したものでなければなりません。
色だけで全てを解決させようとするのではなく、ラフの段階からある程度描くものの目星はつけておきましょう。
塗りの段階に入った時、色合いの関係で迷う時間が減るのも意識し過ぎないことで得られるメリットになります。
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まとめ
今回は反対色と補色がどういったものかについて語らせていただきました。
イラストを描く際にパーツごとの色が複数存在するときは必ず隣接するパーツごとの色味を考える必要があります。
あからさまな反対色や補色の組み合わせになっていたり、意図してやっていない場合は一旦全体を見直しましょう。
1部分だけ強調されていたり、無駄にハイコントラストだと見る側への視覚的負担も多くなります。
反対色と補色は非常に扱いが難しい反面、絵そのものの印象を丸ごと変えられる意外性を秘めているのも事実です。
レイヤー効果で応用を効かせるのも面白いかもしれません。
頼りすぎずを意識しながらオリジナル要素として取り入れらるのが理想ですが、最初の内はまず知識として留めておきましょう。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。