
頭って大きくなったり小さくなったりバランスが難しくて描きにくいわね、何かコツとかないわけ?

安心してください、バランスよく頭を描くコツならちゃんとありますよー
前回、線画での髪の描き方について解説した記事を書きましたが、そもそも頭ってどう描くの?という方も絵描き初心者の方には多くいるかと思います。
頭無くして髪の毛は描けませんのでそもそものベースとなる頭の描き方について今回は解説していきます。
見る角度によっては俯瞰や煽りといった見え方の違いが生まれますが、最初から意識しても余計に難しくなるだけなので、まずは一方向を描けるようにしていきましょう。
一方向が描けるようになれば少しずつ応用できるようになっていきます。
先に前回の髪の毛の描き方について確認したい方はコチラの記事も合わせて読んでみてください。
頭の描き方① まずは箱を描こう
頭を描くのに箱とはなんぞやと思った方はいますでしょうか?
所謂ボックス描きと言われる手法ですが、人体を描く際にも重宝される描き方なので覚えておいて損はないです。
詳しく知りたい方はコチラの記事でも説明していますので合わせて読んでみてください。
言葉で簡単に説明すると描いた立方体の向きに合わせてその中にパーツを描き込むと言ったところですが、ますは実際に箱を描いてみましょう。

何も難しいことを考えず描いた箱です。
崩れすぎてなければ問題ありませんのでサッと描いてしまいましょう。
箱を描くことで空間認識がしやすくなり結果描きやすくなります。

ボックスに沿って顔の向きも調整しやすくなるのがいいわよね
しっかり見えない奥の部分まで点線で描いておくと描きやすさが増しますのでここはサボらずに。
頭の描き方② 箱の中にラフ画を描こう
箱を描いたら次は正中線と呼ばれるものを引いていきます。
身体の真ん中を示す線で、見たことある方もいるかと思いますがよく顔に引かれている十字線のことです。

単に十字線を引くだけでなく、十字線がクロスする辺りをへこませ鼻筋に沿って山を作ってあげると顔の形を意識しやすくなります。
頭の形(丸み)を意識しつつ箱の上側まで十字線を伸ばしていきましょう。
縦線の終着点は顎先をイメージし、横線の終着点は耳の付け根を意識すると描きやすいです。

顔の十字線を引いたら、頭頂部の十字線を引きます。

球体を十字線で結ぶイメージをすると描きやすいです。

一発で描こうとしなくていいので形になるように意識してみてください。
次に、顎のラインを引いていきます。


こちらは耳の下の付け根を意識して伸ばしていきましょう。

十字線の三点を結ぶように耳を描き足します。
耳のラフ画はかまぼこを描くようなイメージで描いてみましょう。

ここまで描ければ頭は完成したも同然です。
ラフ画なので配置や形は雑ですが、基盤となる見た目が出来ていれば問題ありません。

気になる方はラフの段階で形を微修正して清書に移りましょう。
頭の描き方③ ラフ画から線画へ
今回はラフ画の配置を元に形をさらに整えたものを線画とみなします。
まずはボックスを取り外しラフに沿ってある程度清書します。

今回清書の段階で修正した部分は耳の位置と後頭部の形です。
薄くラフ画が残っているので位置が修正してあるのが分かるかと思います。

耳と後頭部の形を修正したので、ラフで引いた正中線を再度引き直しました。

耳の位置が後ろすぎたので手前にずらしました。
それにともない顎のラインも微修正しています。

目のアタリ(配置)を描いて違和感を感じなければ頭は完成です。
まとめ
今回は頭部についてラフから線画までの流れを解説しました。
一方向だけの説明でしたが一方向だけでも描ければ他の方向にも応用可能です。
ある程度上達してくれば俯瞰や煽りといった躍動的な表現も可能になってきます。
また、色んな方向の顔を解説付きで見たいという方は以下の参考本がおすすめです。
デッサンを基盤に顔と頭部に特化した本なので是非読んでみてください。
中々デッサンと聞くと難しい印象やつまらない印象を受けるかと思いますが、すべての絵の基礎はデッサンからくるものなので説得力のある絵を描きたい方は取り組んで損はしないでしょう。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。