
足っていざ描こうとすると全く描けないんだけど、解決方法はないかしら?

足を細部から描こうとすると難しいので、シルエットで捉えた描き方で解決していきましょう
足の描き方は人体を描く上で初心者がぶち当たる壁でもあります。
人体のパーツにおいて手と足はプロでも苦戦することが多いパーツですが、中でも足は見る機会が手よりも少ないためいざ描こうとなるとうまく形が思い出せないという状況に陥りやすいです。
そこで今回紹介する描き方は、シルエットで捉えるという方法になります。
足を足として描こうとするからこそ「どんな形だっけ?」と困惑して手が止まってしまいます。
シルエットで簡単な形に置き換えることで困惑せずに描きやすいといった効果があります。
足の形を最初から描くのではなく、簡単ないくつかの形に分けて考えることで描き方をパターン化してしまいましょう。
足の描き方 シルエットとは?
シルエットで捉えるというのは内部的な線よりも外部的な線を意識して描くことで輪郭だけの状態を抽出する方法です。
内部的な線がない分、最初から細かなパーツを描かなくて済みます。

細かな部分は後回しにしてまずは全体を把握するのね
最初からいきなり細かなパーツに意識を取られるとバランスが崩れる原因にもなるため特に難しいパーツの場合はシルエットで捉えて大体の形を作るのが理想です。
足の形をシルエットで捉えたラフ画が以下になります。

個人の描き方にもよりますが、筆者の場合は親指とそれ以外の指を一つのシルエットとして分断しています。
足にも正中線(真ん中の線)を引いておくと左右のバランスがとりやすいです。
正中線については頭の描き方について紹介している記事で取り扱っていますので気になる方は合わせて読んでみてください。
足の描き方 シルエットを三分割して覚えよう
上記のように最初から細かなパーツまで描き込む必要はありませんが、それでもシルエットで捉えるのはそもそもの足の形を理解できていないと難しいかと思います。
そこでシルエットをさらに三分割することで比較的初心者の方でもバランスのとれた足を描くことが可能かと考え、斜め、横、真正面の3パターンの三分割シルエットを今回は用意しました。
足は苦手でも図形として覚えてしまうことでシルエットは幾分か描きやすくなります。
シルエットが描けるだけでも人体にぐっと近づくので順番に見ていきましょう。
足を斜めから見た場合


まずは斜めから見た足のシルエット三分割になります。
足を描くよりよっぽど描きやすそうな図形に見えませんでしょうか?
三角錐を徐々に平べったくしていくイメージで覚えてみてください。
青が足首部分、黄色が踵から甲の部分、赤がつま先部分になります。
赤色の部分のみ親指側をとがらせるよう意識すると足っぽさが増します。
足を正面から見た場合


次に真正面から見た足です。
分かりやすいよう足指が描いてありますが、基本的に赤色のシルエット部分に沿って描いています。
こちらも三角錐をベースに考えるのが基本です。
ただ真正面のため奥行きを出すのが難しくなりがちです。
その場合は黄色部分の長さを調整することに意識を向けてみてください。
足を真横から見た場合


最後は真横から見た足です。
他の角度よりも形として捉えやすいので青色部分と黄色部分のシルエットに関しては描きやすいです。
ただし、赤色部分に関しては指の並びと奥行きを考える必要が出てきます。
コツとして一番奥にある親指を他の指よりも突き抜けて出してあげる意識で描くとうまくいきます。
またシルエットで捉えるのではなく本格的な足の形状や他のアングルや靴の履かせ方を学びたいという人にはコチラの参考本が数百種類の構図や足をそのまま資料に使えるためおすすめです。
まとめ
シルエットで捉えることで描きやすくなるのはなんとなく理解できましたでしょうか?
特に足は普段の生活でまじまじ意識してみることも少ないのでこのように単純な形で覚えることが上達の近道と言えるでしょう。
また足は手よりも形の変化が大きくないため、一度固定して描き方を覚えてしまえば応用がしやすいです。
手よりも普段見ない分最初は形状に苦戦しますが、パターン化してしまえば対処可能です。
今回のシルエットで捉える方法を是非役に立ててみてください。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。