キャラクターを描く上で注目される部位は構図によって様々ですが、必ずといっていいほど見られる部位には顔面が挙げられます。
絵柄が好きか嫌いかというのは、大抵の場合は顔を見て判断されることが多いでしょう。
もちろん体の肉付きや服装が気に食わないからという理由で人気の出ない絵も存在しますが、キャラクターを描く上で視線はまず顔に集まると思ってもいいです。
今回はキャラクターを描く上で大事になる表情について解説していきます。
表情が毎回同じになるのを直したい!
キャラクターの顔を描いていると、顔の表情が毎回同じになってしまうことがありませんか?

私の描く絵は毎回同じ顔な気がするわね
目の形や口の形が気付いたら毎回同じになっていると見る側の人達にこの人は毎回同じ表情を描くなと思われる場合があります。

見る側も違和感は簡単に感じ取っちゃいますからね
顔の表情が同じになるのは手癖で描く人ほど顕著になってきます。
しかし、顔の表情に変化をもたらすのは意外と簡単なので描く際には次の方法を実践してみてください。
1つ目は、目の角度と開き具合個々のパーツに意識を向けることです。

手癖で描いている人ほど意識して目に変化を与えてみると普段自分の絵では見ないような表情になるでしょう。

表情一つ描くのにも気にする部分ってたくさんあるのね
目の開き具合や下瞼、二重を描いてみる、眉毛の向きを変える等、個々のパーツを変えてみるだけでも表情に変化は出るでしょう。
2つ目は、口の形になります。
笑顔や泣き顔、怒った顔等表情によって変わるのは目だけに留まりません。

目と同様に同じ形の口が目立つ場合は口角を下げたり開け口なら開き具合を変えてみたり、思い切り歯を見せてみたりするだけでも大きく変わるでしょう。
3つ目は色です。

顔を赤らめることで恥ずかしさを表現したり、顔の影を目が完全に覆われるくらい落として怖さを表現することが可能です。
表情だけで動きを表現してみよう
どれだけキャラクターが動きのあるポーズをしていても、表情が固ければその分絵にも固さが生まれてしまうでしょう。

躍動感を出すには表情も気にしなきゃなりません
例え無表情なキャラであっても眉毛や目の開き具合、キャラクターの目線や微妙な歯の食いしばり等を駆使して動きを持たせる工夫は大切です。

動きのない中で動きのある表現が出来るようになると俗に言う躍動感や疾走感を表現出来る技術に繋がっていきます。

表情って奥が深いわね…
表情による動きの表現には煽りや俯瞰のようなカメラワークも必要不可欠です。
同時にそちらも知りたいという方はこちらの記事をご覧下さい。
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動きのある表情といっても1回で描けるようになるなら苦労はしません。
そこで、オススメの練習方法として紹介するのが「アニメのキャラクターが喋っているシーンをコマ送りで再生し一コマ一コマ模写してみる方法」です。
youtubeにコマ送り再生(0.25倍速)があるので試していただければと思います。
キャラクターの口パクはよく動くので表情を学ぶには最適でしょう。
表情は自分に似ることがある
キャラクターの表情や仕草には自分の性格が出ると筆者は考えています。
キツイ性格の人は絵柄が刺々しいものに、優しい性格の人は絵柄がホンワカしたものにと、その人の性格が反映されることが主観ですが多い気がします。

私の描く絵はおっとり系ですかね?

(あんたのは腹黒系でしょ)
実際自分の描いた絵の絵柄はなんとなく自分の性格を表しているような若干トゲのあるものになっているなとよく思います。
最初の内は誰かの絵柄に似ているという感覚ですが、上達してくると絵柄に性格が出てきて自ずとそれが個性になるもの。
もちろん個性は仕事にする上で抑えなきゃならないときもあります。
個性について詳しく知りたい方はコチラもご覧下さい。
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また、描いている時の表情がそのまま絵に反映されることも珍しくありません。
傍から見れば変な人ですが、実際にその表情が出来るかを試してみることも重要です。
口の開き具合や目の開き具合等は鏡を見てリアリティを追求してみるのもいいでしょう。
まとめ
今回は表情について書かせていただきました。
キャラクターの表情1つで見せられる世界が変わってきます。
喜怒哀楽を自由に表現出来るようになると絵幅が更に広がりますので、今回紹介した練習方法や考え方を自分の絵に取り入れてみてください。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。