絵を描き始める時にどこから描き始めるか、何から手をつけるかで悩んだことはありませんか?
今回はどのような手順で絵を描いていけばいいのかポイントを絞って説明していきます。
始めはアタリを描いてみよう
アタリとは下描きよりも前の段階で描く、大体の形を決める絵だと思ってください。

今回は私の絵が参考になるからちゃんと目に焼き付けなさいよ!
配置が分かる程度で大丈夫なので細い形(キャラであれば手の形や服の装飾)は気にせずに描いてみてください。
参考1アタリ

この誰でも描けそうな落描きがあるのとないのとでは後の描きやすさが大分違ってきます。

私って最初こんな形だったの…?
始めのうちからアタリを描くことを意識して取り掛かるようにしましょう。

ちなみにデッサン人形があるとアタリを描く時に重宝します
頭の中で想像しきれない時はポーズ参考にデッサン人形を用いてみるのもオススメです
デッサン人形は下の記事でオススメのものを紹介してるので
気になる人はご覧になってみてください!
下描きはなるべく描き込むべき?
アタリの次は下描きに入ります。
描いたアタリを元に顔、髪の毛、服等描けるところを全部描いてしまいましょう。

お、それらしくなっていきそうね
参考2素体ラフ

参考3素体

参考4下描き


あのラクガキから変わるものねぇ
この下描きの段階でどこから描き始めていいかわからないという人は、頭から描き始めて徐々に下へ描いていってみてください。
最初のうちは上から下に向かって描いていくとバランスが取りやすいと思います。 筆者の場合は、胴体から描くことが多いです。
何回も描いているうちに自分だけの描き方が自ずと見つかるので、慣れるまではひとつの描き方をルーティン化してしまいましょう。
ある程度まで描けるようになればどこからでも描けるようになります。
そうなればアングルなど意識することも増えてくるので絵のバリエーションも増えるでしょう。
アングルについてもっと詳しく知りたい方はこちら
アタリの段階で体(素体)を描いていない場合は下描きと同時に作ってしまいましょう。
素体の説明についてはこちら
理想は線を綺麗になぞるだけで線画がほぼ完成する状態です。
清書から完成までは?
清書というのは線画が完成した状態を言います。
参考5清書

先の下描きがどの程度の描き込みかで直す部分も減ってきます。
清書の段階で行うことは線を綺麗に整えることですが、線を一定の太さで仕上げてしまうと硬い印象になることが多いです。
そこで、清書の際はペンの筆圧も気にしてみてください。
筆圧だけで上手くいかない場合は、上から線をなぞる形で調整すると上手くいきます。
線画だけであればこの段階で完成になります。

色のない私ってこんな感じなんだ…
線画が終わり次第塗りの作業に入りましょう。
基本的な塗りですが、最初に各パーツごとの下地色を塗っていきましょう。
参考6塗

下地色は濃すぎない色を塗るのがいいでしょう。
この下地が濃すぎると全体的にハイコントラストな絵が出来上がってしまいます。
絵柄にもよりますが、イメージ的にはアメコミチックなものになってしまう想像をしていただければわかりやすいでしょうか?
濃い下地にさらに濃い陰影を塗ることになってしまうので、最終的に目指す色より薄い下地色にしましょう。
今回の絵は髪の毛を薄い黒、服は薄い赤のような感じで分けていきます。
参考7完成


完成!!

いや、あんたが言うのか
厚塗りではないオーソドックスな塗り方(アニメ塗り等)であれば、各パーツごとレイヤーも分けると塗りやすいでしょう。
レイヤーについて気になる方はこちらの記事もあわせて読んでみてください。
まとめ
皆様いかがでしたでしょうか?
今回は絵の描き始めから終わりまでの流れがどんなものなのかをなるべく砕いて説明させていただきました。
線画を描くだけでも最初の内はまったく描けなくて挫折してしまいがちです。
ペイントソフトの操作も慣れるまではひとつの課題になるでしょう。
画力と操作では全く違う領域の話になります。
ある程度の画力がつくまでは前の記事でも紹介したように基礎練習をしてみるのもオススメです。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。