描き始めの段階では絵についての知識があまりない人も多いのではないでしょうか?
始めの頃は何のことだかわからない単語も上達の過程で知るよりかは最初から知っているに越したことはおりません。
今回は最初から知っていることで周りとの差をつけられる技法、画法を紹介します。
デッサン力を身につけよう
デッサンと聞けば鉛筆や木炭を使って対象物を描くものを想像すると思いますが、デッサン力とは絵を描く際によりらしく描きあげる力だと筆者は思います。

デッサンの説明は人によって様々ですよね

色々な説明があるけどイメージ湧かないわ
では、らしく描きあげるとはどういう事か?
例えば人間を1人描いたとして人間とは到底呼べない落書きが出来たとします。

それをこれはなんの絵でしょう?と見せてみても多くの人はその絵を人と認識は出来ないでしょう。
これは人の絵ですと言って始めて認識してくれるようになります。
その「これは人の絵です」と言う過程を取り除いてもなお多くの閲覧者がその絵を人と認識できること。

それがらしく描きあげる、つまりデッサン力というものだと筆者は考えております。

美大生の展示物でよくタイトルが無題になっているものを見かけますが、アレは言葉で題名を示さなくても絵だけで理解させようとしてる(デッサン力で勝負してる)のだと思います。
では、そのデッサン力を鍛えるには何が必要か?
ここで始めて鉛筆デッサンや木炭デッサンのような対象物を描きあげる練習方法が必要となってきます。
用意するものが多く、そこまでお金もかけたくないという人は実物の写真を模写してみましょう。
実物を描くよりかは難易度は下がってしまいますが、イラストや絵を模写するのとは違った感覚で練習できるでしょう。
また比較的安価に手に入れられるものとしてデッサン人形というものもありますので気になる方はコチラの記事もチェックしてみてください。
ものを捉える力はクロッキーから
デッサンはしってるけどクロッキーってなんだ? と絵を描き初めの人にはあまり聞き慣れない言葉だったりするのですが、これは速描(そくびょう)とも呼ばれます。
定められた短い時間の中で対象物を描きとる練習方法です。
対象物を描くだけならデッサンと同じ?と思った人も多いのではないでしょうか?
デッサンも短時間で描くことがありますが、こちらはより短くより速くそしてなるべく正確にを意識し取り掛かります。
10分から1分で描くものまで様々あります。

短い時間で描き上げるって…またすごい技術ね
対象物を正確に速く描く力を身につける練習方法です。
デッサンよりも時間が限られている分やってみると難しさが分かります。
いかに短時間でものを描くことが難しいのかを身をもって体験してみてください。
これが極まるとオリジナル絵を描く時、1枚にかける時間が大幅に短縮されるでしょう。
パースって何?物体に奥行を与えよう
パースとは遠近法とも呼ばれ、奥行を表現するのに必要となる手法です。
平面に奥行を持たせるように絵を描くことは予想以上に難しく、プロでも苦戦する分野でしょう。
基本的な考え方は近いものは大きく、遠いものは小さくです。
ただし、これだけを意識してもいけません。
物の接地面や空気の色味、線の太さまでをも遠近法を使い表現しなければ絵に説得力は得られないでしょう。
逆にパースだけを意識して完成した絵は、全体的に印象が硬いものとなってしまいます。

自然体に見せるのって思った以上に苦戦しますよね
現実の写真を見てもわかる通り全ての物が完璧に並ぶことはありません。
道端のガードレールが歪んでいたり電柱が傾いていたり道が曲がっていたりと、パースに従っているようで従っていなさそうな物体が絵の柔らかさを表現してくれます。
パースはあくまで手法の1つだということを覚えておきましょう。
パースについて詳しく知りたい方はコチラの記事もオススメです↓
まとめ
皆様いかがでしたでしょうか?
今回は最初から知っていると役立つかもということで、デッサン、クロッキー、パースについてどういうものかを説明させていただきました。
最初の内は意識して取り掛かると、これらの練習は挫折してしまう可能性の方が高いです。
自分の好きな練習方法を模索しながら、行き詰まった時にそういえばこんな練習があったなと思い出してみてください。
決して楽な練習ではありませんが画力の向上に繋がるでしょう。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。