皆様は自分の描いた絵を左右反転して見たことがありますか?
初心者からベテランまで等しく共感できる感情があるとすれば、筆者はこの左右反転をした時に起こる現象ではないかと思っています。
絵を描く人にとって1度は悩むことになるであろう左右反転ですが、どうしてそうなるのかわからない方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな左右反転による違和感に焦点を当てて説明していこうと思います。
そもそもなぜ絵を左右反転するのか?
絵は描いている当人から見たときと、他の人から見たときとでは見え方が違ったりします。

自分の絵だから客観視しづらいのはわかる気がする
絵を描いている当人は完成するまで自分の絵を見続けることになりますが、同じ絵を完成するまでずっと見ていると絵に対する視覚の慣れが発生してしまい、他者から見たら普通気付ける歪みにすら気づかなくなってしまう時があります。

普通なら気づける感覚を取り戻すには慣れてしまった視界に大きな変化を与える事が重要になるため、手取り早く変化を与える左右反転が役に立ってくるのです。

左右反転をする理由はこの、気付きづらくなった歪みを発見するためという理由が大きいでしょう。
左右反転による違和感の正体は?
左右反転をすることで大きく違和感を感じるのは主にその絵を描いた自分となります。
他者から見たら案外普通に見えていたということも全然起きてしまうわけです。

左右反転で嫌な現実見るのは皆同じな気がします

私の絵は違和感だらけで辛かったわ
自分の顔の写真を撮られた時に見返してみると知ってる自分の顔じゃないと思う時はありませんか?
いつも見ているのは左右が反転した鏡に映る自分の顔 で、写真よりもそちらの顔に馴染みがある分違和感を覚えてしまうのです。
それは絵にも言えることで長く見過ぎた自分の絵をいざ反転させると顔写真を見た時の現象と同じような現象が起きてしまいます。
他の人は左右反転されたものを見ても変化に気付きづらく、自分が見たときにだけ歪んで見えるその歪みが違和感の正体になります。
左右反転の違和感を無くす方法はないの?
絵から完全に違和感を無くすのはそうとうな技術を要します。
完全に違和感が無くなるということは完璧な左右対称の状態であることを意味しているので、とてもではないですが始めのうちは難しく、使わなくていい部分に時間をかけることになってしまいます。

気にしすぎてもすぐ直るかどうかは怪しいですしね
時間が掛かるのは絵を描く人間にとっては好ましくはないでしょう。
早く終わるほどいいというのはこちらの記事でも紹介している通りです。
現実的に考えても完全な左右対称でない状態はある意味自然な状態といえます。
現実の写真も対称じゃないからこそ歪みや違和感を感じます。
それは、逆に言えば歪むことが正解である事も意味するのでイラストに置いても周りが言うほど最初のうちに気にする事ではないでしょう。
どうしても気になる場合は、自分の絵を他の人に見せるのが一番手取り早い方法です。
見せた時に何も言われないなら他の人からは同じに見えていることになります。
同じに見えているならあくまで自分の錯覚として捉えておくのが無難でしょう。
また、気にしてもしょうがない理由には多くの人がその絵を見た時に反転して確認しようとはしないからというのもあります。
実際今まで貴方が見てきた絵は全部反転させて確認はしていないと思います。
それは他の閲覧者に当てはめても同じということです。
まとめ
左右反転は多くの絵師が悩まされる問題でありながら、自然現象でもあるやっかいものです。
気にしすぎても手詰まりならば最初から気にしないのが1番の解決策だと筆者は思います。
絵師目線だけでなく、自分が絵を見る側だった時のことを思い出しながら閲覧者目線でものを考えることも時には大事です。
左右反転等のトリックに出くわした時この考えを活かしてみてはどうでしょうか?
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。