キャラクターを描き終わった後、過去の完成品と見比べてみると同じような構図で同じようなポーズをとっているキャラクターを見かけることはありませんか?
意識してポーズを変えているつもりでも、前に描いたものと変わり映えしないのであれば無意識に自分の得意なポーズを選んで描いている可能性があります。
今回はそんな似たようなポーズを量産しすぎて困っている方向けに、練習法や意識する事をピックアップして紹介していこうと思います。
模写から複雑なポーズを学んでみよう
絵において描き方覚える時に役に立つのはなんやかんやで模写になります。
ポーズのバリエーションを増やすのも模写が有効な手段です。

一番気軽に取り組めるのもいいですよね
自分でポーズを考えない分考えて1から描くよりも上達スピードは落ちますが、1度慣れないポーズの模写をしておくと、いざオリジナルを描くとなったときペンの走りが違います。
上のイラストは筆者が前に描いたものですが、ポーズが似通っています。
反省するべき点なのでこの後に色々なポーズを模写しまくることになりました…。
このような似通ったポーズを量産しないためにも模写によってポーズのバリエーションを補完するのはベストな選択だと思います。

無心で描いてると気が付いたら同じポーズだったりしがちよね
とは言っても自分の描きたいポーズと酷似している資料を探すのも意外と手間なので一通り人間が出来るポーズが揃っているようなサイトを使って模写をしていきましょう。
筆者はよく「ポーズマニアックス」と呼ばれるサイトを使用しています。
このサイトは模写にも役立ちますが、サイト内にタイマーが常設してあるため10分や5分等時間を決めて模写をする際にわざわざ自分で時間を計る手間も省けます。
じっくりと形を覚えたい場合は時間は気にせず限りなく模写対象に似るように時間をかけてやるのもいいでしょう。
2021年からAdobe FlashPlayerがサポートを終了したことにより、ポーズマニアックスを使うことが出来なくなりました。
現在ポーズマニアックスに変わるサイトやソフトを探しておりますのでしばらくお待ちください。
また、ポーズだけでなく模写についてさらに有効な練習方法を知りたい方はこちらも御覧ください。
描けないと思うポーズこそ描いてみる
普段描かないポーズはいざ描こうとするとどうしても不自然に見えてしまったり、関節がおかしな方向に向いていたりと酷いものが出来上がるという経験もあるのではないでしょうか?
描けないことをそのままにして得意なポーズに逃げてしまった経験も心当たりがありませんか?

得意なポーズばっかり描いてると結果同じポーズになる悪循環よね
絵が不自然になるのがわかっていても同じポーズを量産するよりは描いたことのないポーズを描く方が後の画力に繋がります。
関節が曲がっていようが、周りから批判されようが気にする必要はありませんのでどんどん描くべきなのは間違いないでしょう。
得意な絵ばかりに目を向けているとジャンルの違う絵が描けないことに気づくのが遅れます。
ある程度描けるようになってくると人からの依頼等も請けることがあるかもしれません。
この人なら描けそうと期待された時にこのポーズやこの絵柄でしか描けませんとなるのは悲しいものです。
最近では絵が上手い人が溢れているのもあって1つのジャンルで勝負しようとするよりかは複数のタッチで描けるようになるのが理想でしょう。
欲深く言うなら何でも描ける状態が絵師にとって1番パーフェクトな状態と言えるでしょう。

どうしてもポーズが描けない時や思いつかない時は
デッサン人形に頼ってみるのもオススメです
デッサン人形が気になる方は下の記事で紹介してるので
ご覧になってみてください!
自分でポーズをとってみる
とは言っても、やはり知らないポーズを知らないまま描いてあらぬ方向に関節がまがったりでデッサンが狂うのは仕方の無い事です。
知らないのだから描けないのです。
模写を数回したからと言って完璧になるかと言われれば厳しいものがあるのも事実です。
見たり聞いたり描きとったりするよりも、1番身に染みて覚えられるのは自分自身でそのポーズをとってみることです。 時分でポーズをとると普通なら感じられないことまで感じられます。

自分でポーズを取ると意外とキツイ体勢だったり…
一通りポーズが完成した絵の通りに自分でポーズをしてみたとき、「こんなに腕回らないじゃん」「こんなに肘上がんないじゃん」「顔ってこんなに振り向けなくね?」等とやってみて始めて分かることがたくさんあります。
例外的に関節が柔らかい人は「なんだ余裕じゃん」となるかもしれませんが、一般的な感覚は自ら意識して動くことで改めて理解できることが多いですので周りの迷惑にならない程度に体で確認しながら描くことも大切です。
まとめ
思ったようなポーズが描けなくて四苦八苦することは絵師にとって避けては通れない道だと思います。
どんなに上手くなっても資料を用意せずに完璧なものを描いてしまう人は極小数でしょう。
絵が本当に上手くなりたいのであれば横着は禁物です。
省くところは省いて手を抜くような方法もありますが、それは基本ができた上での話です。
始めのうちは焦らず積み上げていくのが重要です。
メ夢
仕事と趣味で絵を描いています。
一時期アニメーターをしていたこともあり、実名ですがウィキペディアの方にも少しだけ載ることが叶いました。
これから絵を描き始める人や少し躓いている方へ役立つサイトになるよう日々記事を更新中です。
どんなに下手でも続けていれば私程度の画力は有することができますので、画力向上の道しるべとして当ブログをお使いください。